仕事で車を運転する必要がある部署に異動になってから、安全運転教習を何度か受講する機会がありました。
ある教習で目からうろこのことを学びました。
安全運転からリスクマネジメントに結び付くとは思いもよりませんでした。
安全は始めから有るものではありません。
有るのは危険です。
安全について関心を持って危険の予兆をいち早くに認識し、その対策を講じることで安全は生まれます。
そしてそれは、あらゆるリスクマネジメントに通じます。
(経営リスク、業務課題、災害、冒険等への対応)
無関心が最も危ないのです!
潜む危険や問題にいかに対応するか。
まずは危険を危険としっかり認識することが重要です。
さて、安全運転に話を戻して…
複数の教習で共通して言われたことは、「車間距離」と「危険予測」です。
■車間距離
自動車を運転するときに遭う交通事故の種別で最も多いのは何でしょうか?
それは、「追突事故」です。
追突事故を避けるために最も有効な防衛手段は、車速に応じた「車間距離」を十分に確保することです。
■危険予測
同じ場所を運転していても、人によって危険と思う場面やタイミングが異なります。
ただ何となく運転している人は、危険と感じる回数が少なく、また気が付いたとしてもタイミングが遅いです。
つまり、事故に遭う確率が高くなります。
安全運転とは、危険を予測しながら運転するということです。
■その他の危険
このほか、近年、気を付けなければならないのが、増加する「高齢者」と「自転車」です。
高齢の運転手や歩行者は想定外の動きをすることがあります。
自転車では、交通ルールを無視する人や、音楽を聴きながら・ケータイ(スマホ)を操作しながら乗っている人も増えています。
自動車運転者は、交通弱者保護の責務が課せられていますので、こういう人たちにイライラして怒ることよりも、事故を避ける行動をとることが最優先です。
◆鈴鹿教習◆
緊急自動車の運転教習を鈴鹿サーキット併設の自動車教習所で受ける機会もありました。
緊急自動車といっても、パトカーのように逃走車を追いかけることもありませんので、安全を確保しながら、確実に目的地に到達することが目的です。
スピードが増せば、危険も増します。
運転手だけでは危険回避の安全確認に限度がありますので、助手席者のサポートが必須です。
サイレンを鳴らして緊急走行する時の運転手と助手席者との役割分担やコミュニケーションの取り方や、助手席者が行うスピーカーアナウンスが難しかったです。
鈴鹿教習の昼休みにサーキットを覗いてみました。
個人の走行練習でしょうか、ポルシェがひときわ爆音を上げて走っていました。